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2008年03月12日

あの角をまがれば・夏

そう、もうずっと歩いてる。いったいどのくらい歩いてるだろう……。


祭りですくった小さな金魚2匹も一緒に連れてね。

快速電車は速いけど、ゆっくり歩いてみるのも捨てたものじゃないんだよ。

軒先で風鈴が鳴り、夕焼け空がだんだん赤から紫色に変わっていく。灰色になるまでずっと見ているのが好きなんだ。



足の指が少し痛いな。下駄の鼻緒がまだ硬いのかな・・・

そういえば、この下駄……履いたのは2度目。だからまだ足に馴染んでいないんだね。


夕焼け空が寂しい灰色に染まってきたよ。足の力も抜けてきた……。不思議ともう痛くはないよ。

赤い金魚はあまりにゆらゆら揺れるものだから驚いているね。

さぁ、少しだけ速く歩いてみよう。決して走らずに、転ばないよう気をつけながら。





ほら、もうすぐそこに………。



あの角を曲がれば……………………きっと……。


きっと見えてくるんだ。


私がずっと探してたものが……。